グランブルーファンタジー　華麗なグラフィックを堪能せよ

作り込まれた世界観、美麗なグラフィック、豪華プロデューサーによるゲームBGM

配信開始から順調に、ここ半年では驚異的な速度でユーザー数を伸ばし、いよいよその総数は800万を越えたソーシャル・RPG、「グランブルーファンタジー」。
グランブル—ファンタジーの魅力はなんと言っても世界観・キャラクターの作り込みの深さだ。
空に浮かんだ島々を騎空挺と呼ばれる空飛ぶ船で渡りながら、主人公は様々な人物と出会い、そしてまた様々な人物の思惑に翻弄されながらも空の果て「イスタルシア」を目指し冒険を続ける。

ヒューマン・ドラフ・ハーヴィン・エルーンといった異種族が共存しながら文化を形成しており、それぞれの種族には外見にも大きな特徴が現れている(エルーンは獣の耳を持っており、一部のエルーンには尾も生えているなど）。
キャラクターとは主にガチャで出会うことになるが、無課金でも有料ガチャを回す為に必要な「宝晶石」がログインやイベントなどで定期的に入手可能。SSレアを含めたガチャ限定のキャラを獲得するチャンスが豊富だ。

全てのキャラにはボイスが実装されており、また共に冒険をする中でのエピソードをショートムービー形式で閲覧できる「フェイトエピソード」が実装されているなど、キャラの個性、背景もしっかりとデザインされている。
ボイスを担当する声優陣も、期待の若手から大ベテランまで幅広く、力を入れていることが伺える。

ゲームBGMには、ファイナルファンタジーシリーズで有名な植松伸夫氏を起用。日常的に耳にするフィールドBGMやバトルBGMも非常に美しく聴きごたえがあり、サウンド・トラックの評価も高い。
細部まで手を抜かない作り込みによって、ユーザーを惹き付けるグランブルーファンタジーの世界を作り上げている。

バトルシステムは「王道」ながら戦略の幅を広げるターン制。多人数マルチプレイも

「王道RPG」と銘打つ通り、ジョブシステム、ターン制バトル、キャラ固有アビリティなど基本的な仕組みを押さえている。キャラクターの組み合わせによって、それぞれが持つ固有アビリティの効果を増幅させたり、また他のキャラが持つ弱みをカバーするなど戦略を立ててバトルに挑んでいく。

主人公のジョブも非常に多彩だ。(ジョブは現在も随時追加されている)
ジョブによって得意武器や、アビリティの性質が全く異なるため、攻略したい相手に合わせてジョブを切り替えながら進めていく。ジョブチェンジするとスキンが変わるだけでなく、バトル中のモーションや奥義が変化するといった工夫も凝らされている。

イベントや一部のクエストでは最大60人のリアルタイムマルチバトルが可能。もちろん、ギルド(騎空団)に参加して連携をとりながら協力プレイを行う事も、見知らぬユーザー達との一期一会のマルチバトルを楽しむ事もできる。多人数で挑むこと前提の強さに設定されているイベントボスなどもおり、ソロプレイに徹したい人には若干ツラい場面もあるかもしれない。

充実したイベント、ミニゲームとしてカジノまで！

「アイドルマスターシンデレラガールズ」「テイルズシリーズ」「ウルトラストリートファイターⅣ」など、多様なゲームとのコラボレーションイベントが度々話題になるグラブル。
最近ではコラボレーションの機会も増えており、またコラボレーション意外でも騎空団対抗イベント、シナリオイベント、四象と呼ばれるレイドイベントなどがほぼ常時開催されている。こちらのイベントシナリオの脚本についても、一つのストーリーとしてしっかり練られているものが多く高評価だ。

ゲーム内ミニゲームとしてカジノも実装されている。カジノでは、ゲームの進行度・ステータスの強弱は関係なく、地道だが着実にメダルを増やす方法が有るので運と根気次第では無課金でも強力なSSレア武器/召喚石を手に入れることができる。
通常のソシャゲでは、スタミナ制(行動するのに必要なポイントが時間回復するシステム)が多く、スタミナが切れてしまうと何もできずしばらく放置するしか無い、という状況がしばしばあった。

グラブルではこの待ち時間をカジノで潰す事が可能なため、その気になれば本当に一日中張り付いてゲームする事も可能なのだ。この点、MMORPGの様な一面もあるといえるだろう。

引き続き新規ユーザーも増えており、公式もアニメ化への着手や大幅なアップデートをTGSで告知するなどの動きを見せている。グラブルは無課金でも、かけた時間に応じて着実に強くなっていくことができる。また、やりこみ要素が非常に多いためゲームをとことん攻略したいユーザーも、好きなキャラを愛でながらまったりゲームしたい人も自分のプレイスタイルを維持しながら楽しむことができるだろう。

システム、グラフィック、BGM、世界観、様々な点について完成度が高く、近年のソーシャルゲーム・RPGにおいて一つの到達点を示した、貴重なタイトルでは無いだろうか。
引き続き、アニメ化などのメディアも含めた今後の展開に期待が出来る。